社員数が多ければ大きい会社で、少なければ小さな会社。当然そうなんでしょうと思っていましたが、兵頭さんの視点から見るとまた違った観点をお持ちのご様子。社員数の大小というのは就活にどんな影響があるのか?面接の神兵頭さんにお聞きしました!

<聞き手:合説どっとこむマガジン副編集長 古江健二>

社員数と従業員数は違う

古江 本日は、会社の数字はここを見ろシリーズ第2段です!本日のお題は「社員数」ということで伺っていきたいと思います、よろしくお願いします!

兵頭さん よろしくお願いします。まずは、社員数の話に入る前に「社員数」と「従業員数」の言葉の違いはわかりますか。

古江 えーと、現場で働いている人の数が従業員数でしょうか?

 

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爽やかジャケットが良い感じです

兵頭さん 明確な法的定義は無いのですが、[社員=正規雇用されている人][従業員=社員 + 非正規雇用の人]のように使っている会社が大部分だと思います。なので、社員数は正社員の数、従業員はそこにパート、アルバイトの数を含むことになります。

古江 なるほど。

兵頭さん なので、例えば従業員数は1万人だけど社員数は2千人というような会社もあるわけです。

 

社員数とは身長であ〜〜る

古江 はい、そして本日は、えーと、従業員数でしたっけ?

兵頭さん いや、社員数の話です。なので、正社員に絞って話をしていきます。

古江 そうでした!そうしましたら、社員数(正社員数)はどこを見ていけばいいんでしょうか?

兵頭さん 前回売上高について話をしましたが、それと一緒で、増減傾向を見るべきです。僕が思うに、会社を人間に例えると、売上高は体重で、正社員数は身長なんですよ。

古江 ほう。本日は恋愛ではない例えが出てきましたね!

兵頭さん これを恋愛で例えるのは難しいでしょ・・・。恋人か愛人か・・・、一夫多妻・・・・いや、それは問題があるか・・・・?

 

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別の例え話出てきた!

古江 すみません、話をそらしました!体重と身長の続きをお願いします!

兵頭さん はい、売上は体重、正社員数は身長。というのも、体重って比較的簡単に変動するものじゃないですか。売上も増えたり減ったりします。一緒ですね。対して、身長は成長期には伸びる一方で増減を繰り返すものではありません。社員数もそういうものです。成長期には伸びる一辺倒。停滞期には増加が止まります。そして減り始めたらお年寄り、ですね。

古江 確かにそうですね!アルバイトの数なんかは変化しそうですが、正社員数は簡単には変わらないでしょうね。

 

ブラック企業じゃなくても退職者は発生する

兵頭さん なので前回の売上の話と一緒で、社員数も時系列の増加傾向を見るのが良いんですよ。ただ、ここで1つ気を付けて欲しいことがあります。

古江 ほう、それは何でしょう?

兵頭さん それは、採用人数で社員数を考えてはいけないということです。

古江 え?なぜですか?採用人数イコール社員数の増加のように思えるのですが。

兵頭さん 違うんですよ。なぜかというと、どんな会社でも退職者は発生するんですよ。定年退職の人もいれば、それ以外の理由で辞めていく人もいる。だいたいどんな会社でも、1年で10%の人が辞めていくと考えて間違いありません。

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「様々な人生がある。それが会社ってなもんよ!」という表情。

古江 10%ですか?結構いるものですね!?

兵頭さん そうなんです。私は退職率が10%の会社の人事部にいたので、その10%の人達の理由も把握していました。仕方がない理由が多かったですね。家庭の事情で田舎に帰るとか、結婚とか。なので、年間の退職率が10%程度であれば会社に問題はないと考えてよいと思います。年間の退職率が10%を切る会社は特別なうまみがある会社で、そう多くは無いと思いますよ。

古江 なるほど。つまり、辞めていく人が10%いるから、採用人数イコール増加人数では無いのですね。

兵頭さん そういうことです。なので、大量採用していて一見社員が増加傾向に見えても、年間の社員採用人数が社員数の10%程度だとしたらそれは退職者の補充で採用しているだけです。

 

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そんな真実があったなんて…。

古江 ふむふむ。ちなみに、離職率というデータがあると思うんですけど、それは参考になるんでしょうか?

兵頭さん 「離職率」は会社によって出し方が違うんですよね。そもそも離職率の計算の定義は何なのでしょう。分母はいつ時点の社員数なのか。4月に200人入社して社員数が2000人に、そして一年で200人辞める会社があったとします。4月の社員数を分母にすれば200/2000。3月末の社員数を分母にすれば200/1800。数字が違ってきますよね。こういうところが結構あいまいなんです。

古江 なんと!?そんなことがあるんですね。

兵頭さん そうです、数字の裏側にある事実を多面的に考えることが大事になります。そういう能力も入社後のあなたの仕事力に直結する部分だと思います。数字を見誤る人がいい仕事をできるわけがないですよね。

 

社員数で見たハッピーな会社とは

古江 はい、それでは本日お話しいただいたことをまとめていきたいと思います。まずポイントをあげるとどうなるでしょうか? 

兵頭さん 1つあげるとすれば、社員数の増加傾向を時系列で見ろということです。

古江 社員が何万人いる会社でも減っていたら裏に何かあるかも知れないということですね。

 

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店長!ハッピーセット入りまーす!

兵頭さん そうです。1万人いる会社でも社員数が減っていれば何か不幸なことが起きているのかもしれません。社員数がわずか10人の会社でもその数が増えていればハッピーなことが起きている可能性が高いのかもしれません。そして、どんな会社でも年間で10%の社員は辞めていると考えて数字を見ること。

古江 ちなみに、数字や事実を多面的に見るようにというのは合説どっとこむの講座でやっているんでしょうか?

兵頭さん うーん、全部の講座に共通してると思いますよ。自己分析でも数字や多面的な見方をしますし。企業研究や面接講座もそうですし。ですので、気になった方は是非講座にもお越し頂ければと思います。

古江 なるほど!最後はかなり宣伝になってしまいましたが、これで「会社の数字はここを見る」第2段は終了です。ありがとうございました。

 

色紙
ありがとうございました!

 

社員数にそういう視点があったとは…。驚きです!数字の裏側にある事実を多面的に捉える事が大事!という事で、自分の皮下脂肪数の裏側には何があるのか、その事実を直視してきます(泣)

 

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