今回は志望動機の「上級編」。更に深堀りさせた志望動機の作り方を、面接の神兵頭さんに伺っていきます!初級編も併せてご覧下さい。
<聞き手:合説どっとこむマガジン副編集長 古江健二>
「女性だから告白した」じゃ絶対フラれる
古江 今回は志望動機の応用編ということで話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。まず、前回初級編の最後で志望理由を10個作れということでしたね。作り方のコツとか失敗例とか教えて頂けますか?
兵頭さん 志望理由作りでよくある過ちはこんなケースがあります。「人々を幸せにしたい、だから御社を選びました」のようなパターン。「社会に貢献したい」とか。
古江 ほお、ドラマチックでいいじゃないですか。
兵頭さん 違うんですよ。というのも、それだと「ああ、だから当社なのね」につながらないんですよ。これが志望動機だと、日本にある400万社全部そうだよねという話になってしまいます。これって恋愛に例えると、「女性だから君に告白したんだ」っていってるようなのと一緒じゃないですか(笑)

古江 またお得意の恋愛例え話ですね!なるほど、わかりやすいです(笑)
兵頭さん このパターンの学生が多いんですよ、意外とね。他にも「成長している会社だから」とか。成長している会社は他にいくらでもあるじゃないですか。なので、「だから当社なのね」と納得がいく理由をいくつ作れるかが大事になります。
古江 はいはい、なるほど。
とても便利な志望動機
兵頭さん ただ、何個も志望動機を作るのって大変じゃないですか?なので、僕が学生に勧めている一番有効な志望動機は「社長が好きだから」です。なぜかというと「御社の社長に惚れました、ついていきたいです!」という発言に対して、「もっと素敵な社長は他にいるでしょう」なんて人事の人はいませんよね。

古江 ははは、なるほど。そりゃ言えないですね。
兵頭さん そして、現実的に、学生さんは5社、10社、20社に「御社が第一志望です」と言わないといけないので、このやり方は有効なんですよね。なぜかというと、どこにでも同じこと(社長に惚れました)が言えるからです。
古江 ふむふむ。だから兵頭さんはよく「社長研究をしろ」というわけですね。
兵頭さん そうです!だけど、 表面上だけではばれてしまいますから、そこはしっかり社長研究して社長に惚れて下さいよということです。ここはとても大事です。
一番シンプルで超重要な就活は、ググること!
古江 社長研究というのは何をしたらいいんでしょうか?
兵頭さん まずは、社長の名前をググって、著書が出てきたらそれを買って1冊は目を通すとか、ブログやSNSがあったら目を通すとか。簡単にできるのでやってみましょう。
古江 もっと具体的なことを知りたくなった場合はどうすればよいでしょうか?

兵頭さん とりあえずはネット上の情報と著書からやるしかないですね。説明会とかで直接会えることはあるかも知れませんが。
古江 ふむふむ。その辺りはもう変なテクニックは抜きですね。
兵頭さん そうですね、一番シンプルで基本的な方法かな。
良い人ってだけではビジネスに勝てない
古江 社長研究ではどういったポイントを見るのが良いでしょうか?
兵頭さん 3つあります。
1つは信頼性。主観でいいので、信用できるか判断しましょう。2つ目は、利他主義かどうか。自分自身の地位や名誉や金銭欲で会社経営している人って尊敬できないでしょ?あと、3つ目は戦略頭脳です。
古江 なるほど。
兵頭さん 初めの2つ、信頼性と利他主義なら、単純な話、能力が無くても良い人なら誰でもできます。けど、良い人というだけではビジネスの戦場は勝てないので、そこで出てくるのが3つ目の戦略頭脳です。

古江 ふむふむふむ。
兵頭さん 社長は、戦国時代であれば戦国武将、戦争であれば戦略の責任者にあたるわけですが、これがバカだったら何万人の命が失われますからね。むちゃくちゃ大事ですよ。
古江 確かにそうですね!ただ、戦略頭脳の判断ってどうすればいいんでしょうか?
兵頭さん そうですね、就活というところで考えると正解は無いから、信じた方についていく。これしかないです。ただ、信じる前に考え抜けよってことかな。
その会社は受けるのやめましょう
古江 適当に決めたら後悔しますもんね。ちなみに社長の顔が見えない会社の場合はどうしたらよいでしょう?
兵頭さん その時はその会社を受けるのはやめましょう!というのが僕の答えです。ブラックリスクが高いです。
「ブラック企業」という言葉が世に浸透して30年余りが経ちましたが、未だに衰退する傾向にありません。これから就活するのに「ブラック企業に入ってしまったらどうしよう…。」と不安に思う就活生は少なくないはず。そこで今回の対談では、ブラ[…]

古江 ほお!そうなんですね!?
兵頭さん トップが何を考えているかわからない会社はとても働きにくいです。中には性格や価値観の問題で、表に出たがらない社長もいますけれど。でも、社長が何考えているかわからない会社は働いていて面白くないと思います。なので、情報が発信されていない会社は候補から外してしまえばいい。
古江 はーーー、承知しました。
これができれば上位5%!
兵頭さん それと、社長が求めていることを勝手に想像したらだめですよ。社長の考えと違うことをどや顔で話しても、それが落とされる理由になってしまいますからね。
古江 ですよね(笑)そうすると、社長研究がしっかりできればこの前出てきた2:6:2の法則の上位2割に入れそうですね!
兵頭さん 2割どころか上位5%に入るでしょうね。
古江 かなり有効ですね!
兵頭さん 講座に来た学生と何千人も話していますが、出来てる学生は5%もいないんですよね。簡単なことなんですが。

社長の名前をググるべし!
古江 それでは、いろいろ話を伺ったところで、「志望動機応用編」の具体的なアクションプランとして、学生にこれをやっておけということはどんなことでしょうか?
兵頭さん 1時間でもいいから社長研究をしなさい!ググって。1時間だけでもその社長と徹底的に向き合ってみましょう。
古江 はい、今回は志望動機の応用編ということで話を伺いました。ありがとうございました。

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合説どっとこむ事務局 はい、志望動機の作り方上級編、盛り上がりましたね♪
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