池田 本日もインタビューさせて頂きます、よろしくお願いします。本日は「NNT」をテーマに話を伺いたいと思います。兵頭さん、「NNT」はご存知ですか?
兵頭さん いや、聞いたことないですね。就活なので、「内定」あたりの略語でしょうか?
池田 そうです。頭の「N」も入れて「無い内定」のことなんですよ。
兵頭さん なるほど、そんな言葉があったんですね。
池田 新型コロナの自粛期間が終わって、面接などが本格的に再開された訳ですが、21卒の学生でまだ「NNT」の方々は沢山いらっしゃると思うんですよ。なので、本日はその方々にアドバイスを頂きたいと思います。
[NNTの特徴] 考え方編
池田 まず、「NNT」の方々ってどのような特徴があるんでしょうか?
兵頭さん 内定がとれない理由ですが、切り口は2つあります。1つ目は考え方の問題、2つ目は保有している能力の問題です。順番に説明していきましょう。

池田 はい、ではまず1つ目の「考え方」からお願いします。
兵頭さん 今回のコロナショックのように社会的な打撃を受ける事件があると、就活における思考や絶対条件がネガティブになってしまいます。「この会社は40年間安定だろうか?」「倒産しないだろうか?」「リストラの心配は?」みたいなネガティブな目線から会社を見てしまいます。
池田 なるほど、思考のベースが不安・不審になると「安定」を求めてしまうんですね。
兵頭さん そうです。そうすると、決断ができません。不安ベースで未来を考えると安心できる会社なんて無いですからね。いかにポジティブ思考で目の前に現れた会社とのご縁を大切にするかが重要になります。
池田 そうすれば決断できると。
NNTの方は、まずポジティブ思考に
兵頭さん あと、就活がうまく進まないのを環境のせいにすると、それがネガティブなオーラになってしまいます。いかに自分ごととしてとらえて前向きに頑張れるかが重要になります。
池田 確かに、「自分は悪く無い」って考える人の雰囲気はあまり良くない気がしますね。
兵頭さん 就活が売り手市場と言われている昨今は求人倍率が1.8倍です。就職氷河期になっても1を切ることはありません。日本はとても恵まれているので、環境のせいなどにしてはいけません。

池田 恵まれているだけに選択肢が増えて、決めきれない学生さんの話をよく聞くんですよ。知名度が低いとか、将来の年収がいまいちとかで決断し切れない。その方々はどのように決断したらいいでしょうか?
兵頭さん 将来の年収って入社してからの戦いになるので、内定をもらう前に悩むことではないですよ。就活の頑張りで将来の年収は決まりませんからね。
池田 なるほど、どんな会社でも就職できればチャンスはあるってことですね。
兵頭さん はい、前向きに頑張れば成果が出せますし、転職もできます。置かれた状況でいかに前を向いてポジティブシンキングできるかが重要です。
テクニックで解消するNNT
池田 それでは、2つ目の「保有している能力」について伺いたいと思います。これって面接のテクニック的な話でしょうか?
兵頭さん そうですね、簡単に改善できない保有能力はありますが、テクニックで簡単に改善できる部分がとても重要です。内定取れない学生さんはそれができてないことが多いと思います。
池田 それは、以前伺ったメラビアンの法則ですね!
面接時に有効なテクニックってあったりするのか?そう考えた就活生は大勢いるのではないかと思います。そこで今回は、面接に使える「メラビアンの法則」について、面接の神!兵頭秀一さんを直撃しました! <聞き手:合説[…]
兵頭さん そうです。面接は、コミュニケーション能力を評価する要素が大きいですからね。印象が悪いと30秒から1分程度で不合格が決まってしまいます。声が小さいとか、相手の目が見れないとか。
池田 詳細は以前の記事を見ていただくとして、簡単におさらいをお願いします。
兵頭さん はい。改善のために、合説どっとこむが提供する面接講座では、自分の動画を撮って検証することを推奨しています。
池田 どんな内容を話して撮影したらいいですか?
兵頭さん 一番のおすすめは、次の会社の志望動機を話す練習です。撮影したものを家族や友達に見せられるようになれば内定が簡単に取れるでしょう。恥ずかしいうちは厳しいでしょうね。人に見せるのが恥ずかしい状態を面接官にさらすわけですからね。

池田 なるほど、確かにそうですね!
志望動機でNNT脱出
池田 志望動機で悩む学生さんが多いと思うんですよ。「会社の理念に共感した」のような当たり障りのない動機では印象が残らないと思いますが、どうしたらいいでしょう?
兵頭さん 志望動機の作り方には2つの切り口があります。1つ目は、「私にはこのような夢・志があります。それをかなえるステージが御社にあると考えました。なので御社を志望しました。」という作り方。面接官をしていてこんなこと言われたら合格でしょ。
池田 そうですね、熱意に感動しそうです!
兵頭さん もう1つは人に惚れたという志望動機の作り方。「この人についていきたい」というものです。
池田 以前お話を伺った社長研究ですね。
今回は志望動機の「上級編」。更に深堀りさせた志望動機の作り方を、面接の神兵頭さんに伺っていきます!初級編も併せてご覧下さい。 <聞き手:合説どっとこむマガジン副編集長 古江健二> […]
兵頭さん 経営者になってから採用する側になってみると、このどちらかの軸がある人は採用したくなるんですよ。頑張ってくれそうじゃないですか。
池田 確かにそうですね。
兵頭さん なので、最低でもこのどちらかの軸は準備した方がいいです。
NNTの皆さん、サポートします
池田 さて、いろいろアドバイスを伺いましたが、今まで伺ったことを全部1人でやりきるのは難しいじゃないですか。合説どっとこむの面接講座ではこのあたりのサポートをしてもらえるんでしょうか?
兵頭さん はい、人事面接から役員面接までカバーできる内容です。私は過去、人事としても、経営者としても採用をやっていたので、その両方の視点で設計された講座になっています。
池田 それはとても魅力的ですね!ただ、内容が盛り沢山で逆に困ったりしませんか?

兵頭さん その点は、センターピン理論でうまく設計しているのでご安心ください。ボーリングの時って10本を意識するのではなく、センターピンだけ狙うでしょ。同じように、ここだけおさえれば大丈夫、ということが伝えられるものにしています。
池田 そしたら、悩んだ場合はまずは面接講座に来て、そして、ポジティブになれば内定が取れるということですね。
兵頭さん そうです。基本的に、このような記事を読む人や講座に来る人って、努力ができる人です。なので、努力方向を直すだけで格段に良くなる人が沢山います。是非お越しいただければと思います。

池田 それでは、本日はNNTの学生さんへのアドバイスということでお話を伺いました。ありがとうございました。
