新型コロナウイルスによって就活氷河期が訪れる?

世界的に猛威を振るった新型コロナウイルスで世界は変わるのか?市場は変わるのか?就活は変わるのか?合説どっとこむ編集部は、就活コンサルタント高田晃一氏に話を伺い、2020年6月初旬時点での情報から、この先1〜2年の傾向を予測した。

〈聞き手=坪木悠斗(合説どっとこむマガジン編集部)〉

21年卒就活生へのコロナウイルスの影響は小さい

 
M.S.ゆーと
新型コロナウイルスによって世界経済が停止し、不況がやってきたように見えます。コロナによって就職氷河期はやってくるのでしょうか?
高田
そんなことないと思います。企業はコロナで一時的に採用活動ができなかっただけで、緊急事態宣言が解除された今、どんどん採用活動が再開されています。
 
M.S.ゆーと
そうなんですか?少し前に内定取り消しのニュースが報じられましたが、コロナの影響はないんでしょうか?
高田
はい、ニュースで取り上げられると、全国でたくさん発生した事件に思えますが、実際は内定取り消しをした企業はとても少ないです。
 
M.S.ゆーと
そうなんですね。私もすっかり勘違いしていました。ただ、不況になったのに、採用人数を減らした企業は多くないんですか?
高田
そうですね。マイナビの調査によると、4月前半の時点では21年卒の採用予定数は「変化なし」と回答した企業が82.6%でした
 
M.S.ゆーと
それはとても意外です!なぜ採用人数を減らさないのですか?
高田
どの企業も採用予定人数は去年のうちに決めてますからね。日本の企業は、一度決めたことを変更したがりません。
 
M.S.ゆーと
なるほど!言われてみればそうですね。日本人の性質というか、世間体を気にするというか。

22年卒の就活は厳しくなる 

 
M.S.ゆーと
そうすると、不況のしわ寄せは22年卒にやってくるのですか?
高田
はい、22年卒は、ここ数年の中では一番厳しくなりそうですリーマンショックの頃と同じくらいの厳しさになるかもしれません。
 
M.S.ゆーと
それは大変ですね!就職氷河期ってことですね!
高田
はい。ただ、氷河期は言い過ぎかも知れません。リーマンショックの頃でさえ有効求人倍率※は1.23倍ありましたし、就職できないことはないと思います。

※有効求人倍率:

求職者数に対する求人数の割合。この数字が1を下回ると、物理的に就職できない学生が発生する。最近は1.8倍あたりを推移しており、売り手市場と言われていた。

 
M.S.ゆーと
なるほど。そうすると、就職はできるけれど、人気企業に行きたければ大変ということですね

コロナウイルスで就活はどのように変化する?

 
M.S.ゆーと
今後の就活の取り組み方についてアドバイスを伺いたいと思います。コロナ騒動でオンライン面接をするところが増えましたが、この流れは今後も継続するのでしょうか?
高田
企業によると思います。対面式の面接に戻すところも多いと思いますし、オンライン面接を続けるところもあると思います。ただ、以前に比べるとオンライン面接が増えることは間違い無いので、対策は怠らない方がいいですね。
 
M.S.ゆーと
オンライン面接に移行した会社は先進的な会社ってことでしょうか?
高田

高田さん そうとは言い切れないです。対面を重視する文化の会社はあると思いますし。結局はそれが企業の価値観として現れるので、学生さんはどちらを選ぶか考えればいいと思います。

 
M.S.ゆーと
就活が厳しくなる22年卒の学生さんは何に気を付けて取り組んだらいいでしょうか?
高田
今まで以上にインターンシップの重要性が増すと思いますなので、まずはインターンシップに全力で取り組むことです。
 
M.S.ゆーと
人気企業のインターンシップの選考に通るためには、エントリーシートの書き方や面接の研究もしないといけませんね。
高田
そうですね。なので、結局はやることは変わらないのですが、ここ数年の傾向よりインターンシップに気合を入れて取り組んだ方がいいですよってことです。

東京で就活イベントはいつ再開するか

 
M.S.ゆーと
採用活動を再開した企業は多いですが、大型の合同企業説明会などはいつ再開するのでしょうか?
高田
地方ではもう再開される動きですが、東京で再開される基準はディズニーランドとかUSJと言われています。
 
M.S.ゆーと
え?それはどういうことですか?
高田
ディズニーは国を代表するテーマパークですから、ディズニーの安全基準を日本が満たす情勢になれば、文句なしで大型イベントが開催できるようになります。
 
M.S.ゆーと
なるほど、ディズニーランドは就活においても大きな判断基準になるのですね。

コロナダメージが大きいのは航空業界

 
M.S.ゆーと
ちなみに、コロナの影響で採用を止めるような業界はあるんでしょうか?
高田
はい、ありますよ。有名企業で特に大きいのは、ANA、スカイマーク、JALといった航空会社ですね。
 
M.S.ゆーと
航空会社はコロナのダメージが大きいですね。
高田
そうですね。採用活動を再開する目処はたっていないようです。
 
M.S.ゆーと
そうすると、航空会社に就職したい人は諦めるしかないのでしょうか?
高田
どうしても行きたい場合は海外の航空会社という手があります。デルタ航空とか、ルフトハンドザドイツ航空とか。
 
M.S.ゆーと
なるほど、完全に道が閉ざされたわけではないのですね。
高田
あと、CAなんかは意外に中途採用をするんですよ。例えば、教師で子供を扱うテクニックを養った人が、そこからCAに転職したような話もしばしば聞きます。諦めなければそのうち夢が叶う可能性はあります。
 
M.S.ゆーと
ふむふむ、CA以外はどうなんでしょうか?
高田
内勤でも転職の道はあります。パイロットへの転職は難しいですが、ただ、パイロットだけは採用活動を継続しているので安心していいと思います。

まとめ

 
M.S.ゆーと
それでは、最後に本日の話をまとめて頂いてもよろしいでしょうか?
高田
21年卒については、就活の期間が後ろにずれただけなので、エントリーシート、面接の腕を磨いて頑張りましょう。22年卒は売り手市場でなくなる可能性があるので、インターンシップから気合をいれて頑張りましょう。あと、オンライン面接は過去と比べると増える傾向なので、その対策もしましょう。
 
M.S.ゆーと
それでは、本日は新型コロナウイルス後の就活について高田さんに話を伺いました。ありがとうございました。

[編集部コメント]

21年卒は採用人数に大きな影響はなくても、22年卒の就活は厳しくなる見通しでした。日経平均株価を見ると景気は新型コロナ騒動前に戻ったように見えますが、それでも業界によってはコロナのダメージが続くところがあります。就活生の皆さんは情報収集を怠らずに、後悔のない就活ができるように頑張ってください。

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