こんにちは。合説どっとこむマガジン編集部の高橋です。今回は就活生のみなさんにリクルートのES(エントリーシート)を突破した高橋のESを実際にお見せします!(3年前のものだから恥ずかしいけど!)では、早速いきましょう!
ES(エントリーシート)冒頭部分で勝敗が決まる
ESは冒頭部分で勝負がつくと言っても過言ではありません。
面接官は下手したら1日何百通のESを見なくてはいけないので、何を伝えたいかよくわからない文章は読む気が失せてきます。ですので冒頭部分は時間をかけてでも、考え抜きましょう。後ほど私のESを参考に考えていきましょう。
さらに2つのポイントも気をつけたい
ESを見る前にもう少しだけ深掘りしておきましょう。
次の2つを怠ると作り時に二度手間になったり、面接官に評価されにくいESになってしまいます。
1つ目は文字数制限ギリギリ限界まで書くこと。そして2つ目は初めて作るESはopenESの文字数に合わせてつくることの2つです。
1つ目ですが、基本的に面接官は書類だけで審査しなくてはいけません。なので、より多くの情報があったほうが評価しやすい。だからこそ400文字なら400文字ギリギリで終わらせる工夫をしましょう。200字で終わったら勝負になりません。よっぽど奇特な経歴を持ってしても突破するのは難しいと思います。
そして2つ目。openESはリクルートが提供しているサービスなので、リクナビ に掲載されている多くの会社で使うことができます。なのでopenESに沿って作れば多くの企業に使えるし、個別で提出する会社でも文字数を変えたりして使えるので非常に便利です。
それでは実際のESをみてみましょう。(どんっ)
高橋のES:学生時代頑張ったこと(400字)
私は学生時代部活動に取り組みました。創部されて50年間、関東大学バドミントン2部リーグに一度も昇格したことがなく、2部昇格が目標でした。
目標達成のために私はエースとして、部の問題点を向上心の改善と筋力トレーニングの量的増加の2つに絞りました。なぜなら、部は既存のレベルで一定の満足感を得ており、上を
目指すにはより高い向上心が必要だったためです。さらに全国上位校にフィジカル面で負けることが多々あったため、筋力トレーニングの量的増加も不可欠でした。2つの課題を部員を巻き込みながら一緒に取り組んでいきました。すると、自主的に筋力トレーニングをする部員や、個人の目標をさらに高く設定する部員、練習時間をもっと確保してほしいという部員が増えていき、部の向上心は上がっていきました。
その結果、2部昇格を成し遂げることができました。私1人では達成できないことでも周囲を巻き込み、助け合えたから得られた結果です。(400字ちょうど)
細かく見ていきましょう。
まずは全体の骨組みをつくる
私のESの骨組みはこうです。
結論を簡潔に述べる
↓
そのための目標を設定する
その際に数字や具体性を交えて惹きつける
↓
達成のためにやったこととなぜそれをやろうと思ったか
↓
やっていく中での変化
↓
その結果
はい。このように、まずは大まかなストーリーをつくってから細部をつくると一貫性のあるものになります。よく使われる「起承転結」などを参考につくってみるといいでしょう。
冒頭で惹きつける
さて、冒頭部分から見てみましょう。
私は学生時代部活動に取り組みました。創部されて50年間、関東大学バドミントン2部リーグに一度も昇格したことがなく、2部昇格が目標でした。
ポイントは2つあります。1つは部活動に取り組んだこと。そしてバドミントンです。
まず、簡潔に取り組んだことを述べ、バドミントンで独自性を出しました。さらに創部50年間や2部昇格などの数字で具体性を持たせた言葉の飾り付けをして惹きつけてます。
「〜〜のために」という黄金テンプレ
さらに引用してみてみましょう。
目標達成のために私はエースとして、部の問題点を向上心の改善と筋力トレーニングの量的増加の2つに絞りました。なぜなら、部は既存のレベルで一定の満足感を得ており、上を目指すにはより高い向上心が必要だったためです。さらに全国上位校にフィジカル面で負けることが多々あったため、筋力トレーニングの量的増加も不可欠でした。
惹きつけられたら今度は詳細に説明していきます。ここでは目標達成のために2つの行動をおきました。そしてその理由も説明しています。
内容は多少稚拙でも間違っていても問題ありません。「〜〜のために」という黄金テンプレと、なぜそれにしたのか?の理由がその人の言葉で書かれていればマルです。やったことだけでなく「何故そう思ってやったのか?」はその人の強力な個性になります。
やったことの途中経過を記そう
さらにみてみましょう。
2つの課題を部員を巻き込みながら一緒に取り組んでいきました。すると、自主的に筋力トレーニングをする部員や、個人の目標をさらに高く設定する部員、練習時間をもっと確保してほしいという部員が増えていき、部の向上心は上がっていきました。
やっていったらどうなっていったのか、なるべく具体的に書きましょう。具体的であればあるほど臨場感がでて面接官に伝わりやすくなります。
結果をちゃんと書こう
結果もみてみましょう。ここにもポイントがあります。
その結果、2部昇格を成し遂げることができました。私1人では達成できないことでも周囲を巻き込み、助け合えたから得られた結果です。
私のケースはたまたまやったことが功を奏して結果がでました。ですが、ここでは結果がでなくても問題ありません。
勿体ないのは、目標のために何を頑張ったのか?なぜそれを頑張ろうと思ったのか?がわからない文章です。そうなると面接官は評価しようがありません。
「特になにもやってきてない」と思う就活生へ
どうでしたか?自分でいうのもなんですが、私のエピソードはちょっと強烈です。なのでESで落とされることはほとんどありませんでした。ただ、文の構造や冒頭部分などをむちゃくちゃ考えてつくりました。
そこで、「特に何もやってきてない」と思う就活生の皆さんは普段のご自身の生活を振り返ってみてください。先ほども言った通りで結果が出てなくても、考えて行動できていれば良いんです。その結果が立派なものでなくても問題なし。なぜ私がここまで断言できるのか理由があります。
日々の何気ない生活にストーリーをつけてみる
リクルート系列の会社でのエピソードです。
ESを突破した後のグループ面接の時です。
隣に座った学生と雑談の中でガクチカの話になりました。びっくりしたのがその学生は文化祭の委員ぐらいしか目立った実績がなかったんです。でも、そこでの気づきや、人間付き合いの話を臨場感や目標などを交えて話してました。面接官もその人とずっと話してて、私への興味はほとんど持ってもらえませんでした。
グループ面接の話とはいえ、話の骨組みはESの物を利用してたはずです。面接官の手元にはESがおいてありますからそこから大きくずれた話は基本的にする意味がありません。
「特に何もやってきてない」と思う就活生のみなさん。そんなことはありません。自分自身の何気ない日常からストーリーをつくってみてください。必ずあなただけが掴んでいる何かがあるはずです。それを掴めてきたらぜひ私のテンプレートを活用してESをつくってみてください。では、また。
実践的なESを知りたい人は
就活生時代に100社以上のエントリーシートを全勝した経験を持つ「大逆転の就活攻略法(同文館出版)」著者、高田晃一氏が贈る…